数年前に一部で話題になった「Insecam」
“世界中の防犯カメラ映像が見られるサイト”が、また話題になっています。
世界中で2万5000カ所以上、日本だけでも約6000カ所が登録され、閲覧出来るようになっているといいます。
パスワード変更の注意喚起がなされていますが、そもそもこのサイトは取り締まられる対象にはないのでしょうか。
防犯カメラをめぐるセブン社員2,500人の奔走劇
肉まん買う客の姿もくっきり 防犯カメラ映像丸見え「全く想定外の状況だ」 セブン社員2500人が奔走
コンビニ最大手のセブンイレブンでも、関東地方を中心に、全国5店舗の映像が漏れていました。21日に全国にある約1万8000店舗を、2500人の社員が手分けして確認。担当者は「サイトにある映像は、すべて止められた」と話します。
「防犯カメラは、お客様の安全を確保するためのもの。外部に出すことは決してない。全く想定外の状況だ」。
サークルKサンクスも、セブンイレブンも、防犯カメラの設置は各店のフランチャイズオーナーの判断でおこなっているといいます。両社では防犯カメラの設定など、各店への指導を徹底するとしています。
出展:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160123-00000005-withnews-soci
直営店は義務付けていたのかもしれませんが、”防犯カメラの設置は各店のフランチャイズオーナーの判断で”が落とし穴だったようです。
コンビニオーナーとなれば、中年層や高齢者もかなりの割合になると思います。そうすると、どうしてもITリテラシーは低くなりますし、防犯カメラを設置しただけで安心してしまう可能性も高いかもしれません。
監視カメラサイト【Insecam】について
問題になっているサイト・Insecam は、独自のクローラーによって、世界各国の防犯カメラのネットワークに進入すると言われています。水泳のクロールから取られた名称で、インターネットの中を自動で泳ぎまわるイメージですね。
パスワード未設定のカメラ無防備そのもので、格好のえじき。侵入してくださいと表札を立てているようなものです。なので、パスワードの変更の注意喚起がされているということですね。
ただし、パスワードも変更したらOKということではなく、推察されにくい文字列に設定することや、定期的な変更なども必要です。岐阜県庁職員がアイドルSNSに侵入したり、女性職員の個人情報を盗む時代です。ベッキーの浮気疑惑騒動もLINE画像の流出が発端でした。
もはや、手放しの安全地帯はどこにもありません。
【Insecam】は違法か合法か
Insecamはロシアで運営されており、サーバーも自国内か他国にあると言われています。もちろん国内、本来なら不正アクセス禁止法違反になります。
ただ、詳しい情報はありませんでしたが、合法ではないながらも現状として、日本の取り締まりや摘発が届く対象範囲ではないという見方が大半でした。
ロシアや海外ならどうしようもない
なので、パスワード変更して防御するしかないようですね。
明らかに国際問題だと思いますが、どうなっていくのか注目です。
今回のまとめ!
・Insecam は、ロシアのサイト
・Insecam は、日本からは取り締まれないようだ
・とにかくパスワードを変更が急務
もちろん、類似のサイトは他にもありますし、どのサイトのクローラーが巡回してくるかはわかりません。映像が漏れるようでは、監視カメラの本来の存在意義が失われることや、プライバシーの問題も大きいです。
監視カメラにだけでなく、堅牢性のあるパスワードにすることを、常に意識する必要がありますね。