モスキート音ってあるじゃないですか。
キーーーーンとも、シーーーーンとも形容しにくい、なんとも不快な超音波音が。
「若い頃しか聴こえない」
「聴こえないのは老化の証拠」
そんなふうにも言われますが、そもそも聴こえなかったら何がマズイんでしょう?
トレーニングによって、回復させることは可能なんでしょうか?
モスキート音って?聞こえない理由は?
簡単におさらいしておきましょう。
モスキート音とは、18,000Hz(ヘルツ)前後の高周波、かなり高い音のことをいいます。
耳の中にある鼓膜は、音を感知する器官ですよね。鼓膜で感知した音(振動)を電気信号に変え、脳が電気信号として受信し、「音だ」と認識するわけです。そして、鼓膜の中の振動を電気信号に変える役割が、有毛細胞という細胞です。
その有毛細胞はとてもデリケートな細胞で、老化などで非常に壊れやすい。つまり、老化 → 音が聞き取りにくくなる(高周波も聞こえなくなる)ということです。
モスキート音が聞こえないと何が問題?
極論を言ってしまえば、特に問題になることはないようです。
モスキート音が聞こえない=難聴ということでもありませんし、そもそも個人差があることです。10代からそれが聞こえないという人も珍しくはないでしょう。
聞こえるメリットとしても、特にありません。
学生が教師にばれないように、携帯電話の着信音をモスキート音にしたとか、ハッキリ言ってしょうもない使い方しかないです(笑)
もっとも、モスキート音を発明したハワード・ステープルトンは、2006年にイグノーベル賞を受賞。ノーベル賞のパロディとはいえ、発明者は大きなメリットがあったと言えそうですね。
ちなみに、発明のきっかけは、深夜の店先などに若者をたむろさせないためでした。
現在の日本のコンビニなどにも、多く採用されていますよね。
耳年齢の回復方法は?
日常生活に何も支障はないわけですから、回復させる必要性にもこだわることはないと思います。チェックテストを受けて「えーー!聞こえな〜い!」って知る程度のものですし(笑)
そうとはいえ、回復(向上)出来るものなら、したいと思うのが人情。
が。
残念ながら、現代の医学では、有毛細胞は一度傷つくと回復させることは出来ないそうです。しかしこれは、ヒトだと回復できませんが、鳥や他の生物では回復できるもので、現在も研究は進められています。
もちろん、「モスキート音が聞こえるように」じゃなくて、「聴覚を回復させる」という目的としてです。
慶應義塾大学をはじめ、研究成果は出ているそうなので、近い将来、実現する可能せはありそうですね。
耳年齢のチェックテスト
YouTubeにあるこちらの動画で診断できますよ。
数値の概要は下記のとおりです。
49歳以下 : 12,000Hz
39歳以下 : 15,000Hz
29歳以下 : 16,000Hz
24歳以下 : 17,000Hz
19歳以下 : 19,000Hz
どうでしたか?
もし実年齢とのギャップがあっても、落ち込んだりしないでくださいね。
ちょっと面白くないような気もしますけど、基準値ということで一安心です
今回のまとめ!
はじめに言ったとおり、個人差があることです。その日の体調や、テストする環境にも大きく左右されると思いますし。
ただ、耳(有毛細胞)をなるべく傷つけないために、大音量をヘッドフォン聞かないとかは大切ですね。
ストレスを溜めないとか、良い食生活とか。
健康全体に言えることに繋がっていくことなので、意識したいですね!