中年フリーターという言葉、最近よく耳にしませんか?
35~54歳の正社員ではない人たちの通称として使われる言葉ですが、言葉のイメージがとにかく良くないですよね。
正社員の人と、年収の違いや結婚、実際の生活はどれほどの違いがあるのでしょうか?
また、その脱出法、打開策とは?
中年フリーターの結婚や年収の実情
社会問題にもなりつつある中年フリーター。
その急増には眼を見張るものがあって、2015年には274万人にも達すると言われています。1990年代は130万人台で推移していたものの、2000年に入ってから急激に増えていることがグラフからもわかると思います。
元々フリーターという言葉は、フリーアルバイターを省略したものであって、20代前半くらいまでの就職していない人たちを指す言葉でした。様々な事情によって、中年世代でも正社員として雇用されない人たちが多くなってきています。
年収については、30代から各年代に区切って見てみても年収は300万円には届きません。正社員の年収と比較するとおおよそ半分という結果になります。
ただし、これはあくまで平均の比較であって、必ずしも正社員が2倍もらっているということにはならないでしょう。数字マジックもありますし、正社員といってもブラックな環境ならとてつもない重労働ですし。
ただ、安定感や社会保障といった面からみると、圧倒的に不利には違いないですね。
中年フリーターは結婚できない?
ぶっちゃけ厳しいでしょうね、というのが一般論です。やはり収入面が一番の理由ですが、社会的な地位や相手の親御さんに認められないなども大きいでしょう。
あとは交際費の捻出。月収20万円程度の収入では、家賃と光熱費を払ったら、あとは食費と少しのお金が残るのみ。年金はおろか、国民健康保険も払えないという人も珍しくありません。
となると、遊びに行くお金、外食するお金を捻出するのは絶望的とも言えます。
結婚が出来ないと出産もありません。(あってもレアケース)
少子高齢化になるのもよくわかります。
中年フリーターの末路
末路なんて言うと、悲惨すぎて何の希望もないように感じられますが、実際はどうなんでしょう?
40代や50代の中年フリーターへのインタビュー記事を見て驚くのは、「将来に不安はない」と考えている人が多いこと。一瞬なにか希望が見いだせるのかと思いましたが、本音は「不安はないけど希望もない」だそうです。怪我や病気をするだけで、生活そのものが破綻する可能性がありますからね。
年金がもらえるなんて期待してないという若者も多いですし、その時が来てどうなるかはわかりません。ただ、払っていないなら、貰えないというのは当然のこと。
2015年は生活保護受給者の数も過去最多となり、7月時点で約216万人というデータになっています。これは、あの札幌市よりも20万人以上多い計算になります。
しかも、近々生活保護対象になる可能性のある予備軍の人口は274万人。大阪市に住む人より多い数です。
少子高齢化や生活保護問題対策は、以前から急務だと言われていますね。
中年フリーターの脱出法や成功方法
希望も光もないように思える中年フリーター。仮にそれが底辺だとして、もうずっとそのままなんでしょうか?脱出する方法はないんでしょうか?
そんなことは決してなくて、いろんな方法があると思うんですよ。
具体的には割愛しますけど、一番は自分でビジネスをすること。起業なんて言うと大それたことに感じますが、「中年 ビジネス」とかで検索すると沢山方法が出てきます。それを吟味して、出来ることをコツコツ始める方法は有効だと思います。(ちゃんと選ばないといけませんが)
あと、都会に固執しないことだと思います。
中年フリーターだけじゃなくて、老人の孤独死問題は、都会になればなるほど高くなります。田舎に行けばクリアできるとは限りませんが、選択の一つとして見逃せないことは間違いないです。
依存とか固執することが、成功や脱出を遠ざけてることも忘れてはいけませんね。
あと、気の持ちようという言葉があります。
無責任なようにも感じられますが、未来のことなんて誰にもわかりません。下を向いて悲観的になってるだけでは、解決するはずがないんです。
低収入でも得られる幸せはきっとありますし、老後破産するとも限らない。現状そのものを変えることもあり得えないことではないはずです。
今回のまとめ!
僕もぜんぜん勉強不足なんですけど、国では具体的にどんな対策をしていくんでしょう。
いま渦中にいる人いない人問わず、きちんと答えられる人ってどれくらいいるんでしょうね?政治にもしっかり参加しないといけませんね。
中年フリーターはたしかに問題です。
辛い状況でも、必要以上に悲観することなく、前を見て行動することが大切だと思います。
絶望しかない未来なんて思いたくないです。