やはり氷山の一角だった。日本の食の安全は、幻だったのか。ただの神話だったのか。
もはや何を信じて、何を食べればよいのかわからなくない。そんな声が”普通”になる事態にまで発展してきました。
立入検査などの捜査が進み、実態を明らかにしてほしいと思う反面、それを知るのが恐怖でもあります。
信頼性の高いコープ(日本生活協同組合連合会)の製品まで流れてるなんて、この事件の底はどこまで深いんでしょうか。
コープ「びんちょうまぐろスライス」の横流しが判明
<廃棄カツ転売>壱番屋以外の108品目も横流しか
◇「みのりフーズ」から見つかる 岐阜県発表「カレーハウスCoCo壱番屋」の廃棄したカツ類が横流しされた事件で、岐阜県は18日、産廃業者「ダイコー」(愛知県稲沢市)からカツを購入していた岐阜県羽島市の食品関連会社「みのりフーズ」から壱番屋製品以外の108品目が見つかったと発表した。実質的経営者の男性(78)は県の調査に「全てダイコーから仕入れた」などと話しているという。大半の賞味期限が切れており、岐阜県はカツ同様、食品メーカーなどが委託した廃棄品の可能性があるとみている。
県によると、108品目は肉や魚の加工品、総菜や菓子類で、69品に販売元や製造元が表示されていた。都道府県などと連絡を取り合い、廃棄品か確認を急ぐ。
このうち、既に見つかっていた「びんちょうまぐろスライス」は日本生活協同組合連合会(東京)の商品で、都内の輸入業者が2015年4月、別の社を通じてダイコーに廃棄を委託した2トンのうちの532キロ分。輸入業者の段ボール箱に入った状態で96箱が保管されていた。
出展:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160118-00000085-mai-soci
みのりフーズから見つかり、代表者が「産廃業者ダイコーから仕入れた」と語る108品目は肉や魚の加工品、総菜や菓子類。その全てが”黒”かはわかりませんが、少しでも多くの商品が”セーフ”なことを祈ります。
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その中で名指しで取り上げられたのが、コープ・日本生活協同組合連合会(東京)の「びんちょうまぐろスライス」。
コープによると、これらは2015年4月に売れ行き不振のため販売中止した商品。販売中止を期に、流通させられなくなった商品、または販売できなくなった商品を取り下げて、ダイコーに廃棄を依頼したんだと思われいます。
その商品が流通ルートに乗っているとは、コープとしては寝耳に水以外の何物でもないでしょう。
壱番屋廃棄カツ事件から明らかになる闇は、いったいどこまで深いものなのでしょうか。
岐阜県の迅速な照会作業に期待
これら108品目の中で、販売、製造元を突き止めた商品に関して、岐阜県から各自治体へが照会作業が行われているといいます。
驚くべきその自治体は下記の通りです。
北海道、東京都、岩手、山梨、滋賀、石川、愛知、三重、宮崎、岡山の各県。宇都宮、前橋、群馬県高崎、千葉、横浜、静岡、名古屋、岐阜、大阪府高槻、広島、神戸の各市
北海道から九州まで、ほぼ日本全国の都道府県に及んでいます。しかも文末に”各市”とありますから、数十箇所になるということですね。
寿司チェーン店でも惣菜として、廃棄カツが販売されていました。どこまで産廃業者の違法流通商品があるのか、見当も付きません。
そして岐阜県がこの大事な時に、県庁職員が何考えているんだという事件も起こっています。2015年12月には男性職員のツイッター問題発言の事件もありましたし、岐阜県庁はほんとどうなってるんでしょう。
被害の拡散は、もう諦めるしかないんでしょうか。
今回のまとめ!
・コープの商品まで流通してしまうとは
・波紋は最悪の予想通り全国へ
・真面目に営む産廃業者への風評被害が心配
もはや一刻の予断も許されない状況だと思われます。
やっぱり諦めたくない。世界に誇る、日本の食の安全は幻じゃなかったはずですよね。
ここまで来たら全てを知りたいと思うのは僕だけじゃないはずです。