彩りサラダ

廃棄カツ 本当に仲介はバレないものか?深い闇 監査や廃棄証明も

連日報道されている壱番屋の廃棄カツ事件。

徐々に全体像がわかってきましたが、それと同時にはじめて知る実態に驚きますよね。流通経路もその一つ。複数の業者が仲介して、最終的な小売店となるスーパーに行き着いています。それを見ていると単純にこう想ってしまいます。
 
 
本当に疑わなかったの?
 
 
こんなにも沢山の人の目に触れているのに、誰も疑わず、誰にもバレないものなんでしょうか?
 
整理して見てみようと思います。
 

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ダイコー横流しの発覚

 
廃棄物処理法違反の疑いで家宅捜索を受けた、産廃業者ダイコー(愛知県稲沢市)
 
壱番屋が横流しを察知してから、事実発表やこの家宅捜索に至るまでの迅速な対応が世間の評価対象になっていました。
 

2016年、年明け早々大きなトピックスになっている『廃棄カツ事件』   その渦中にあるダイコー株式会社。愛知県稲沢市にあるダイコ...
たびたび起こる食の安全に関する事件。   言語道断の身勝手な事件が愛知で発生しました。   加害者が罰を受け、業界を追われる...
 

ダイコーから小売店まで4業者も仲介している!

 

<廃棄カツ横流し>4業者が仲介 箱にココイチ「信じた」
 「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」の廃棄カツが産廃業者から横流しされた事件で、一部のカツは四つの仲介業者を経てスーパーの店頭に並んでいたことが毎日新聞の取材で分かった。大手ブランドを信用し、廃棄物という認識はなかったと口をそろえて悔しがる。(毎日新聞)
出展:http://news.yahoo.co.jp/pickup/6187849

 
4社もの業者が仲介していたことに驚きました。少なくとも数十人の目に触れていたことになります。
 

①壱番屋(愛知県一宮市)
↓廃棄を依頼
②ダイコー(愛知県稲沢市)
↓1枚33円で横流し
③みのりフーズ(岐阜県羽島市)
↓1枚40円前後?
④業者(愛知県春日井市)
↓1枚50〜52円
⑤食品商社(名古屋市)
↓1枚55円
⑥食品卸会社(名古屋市)
↓1枚65円前後

⑦スーパー
↓1枚80円〜で販売
⑧消費者 

 
③〜⑥の赤文字の4社が仲介業者にあたります。毎日新聞の報道や、こうして経路を改めて見てみると信じがたいとしか言いようがありません。
 
しかも、みのりフーズの代表者の弁では「ダイコーに言われていたから、壱番屋のロゴ入り段ボール箱から別のダンボールに移して納品していた」ことや「伝票は出すな」と言われてたそうです。
 
これが本当だとすると④〜⑦は、壱番屋のダンボール箱ではない商品(個装のフィルムにはあるとしても)を口頭の説明や、業者間のこれまでの信用実績などで流通させているということにもなると思います。
 
みのりフーズ内の冷凍庫には、壱番屋以外の賞味期限切れの在庫が多数あったことも報告されています。今回は、壱番屋の職員がスーパーで販売されているCoCo壱商品に気づいたことで発覚しましたが、それをうたわずに売られていたらどうだったでしょう?
 
もちろん気づきようがないと思います。
 
食品流通の闇を感じずにはいられません。
 

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信頼性の高いコープの商品まで、廃棄されるべきものがそのまま流れるなんて。
 
事態の深刻さが伺えます。
 

発表された販売店の多さ

 

 
これまで愛知県は県内の6店を公表し、名古屋市からは2店が公表されています。
 

■愛知県
・Aマートアブヤス 春田店(名古屋市中川区、販売枚数3415)
・Aマートアブヤス 神守店(津島市、販売枚数1990)
・いちや(愛西市)
・生鮮館やまひこ 南大通店(稲沢市)
・生鮮館やまひこ 小牧店(小牧市)
・生鮮館やまひこ 勝川店(春日井市)3店舗で計350枚を店内で揚げ、総菜として販売

■名古屋市
・Aマートアブヤス 春田店
・フードパーク ウオダイ瑞穂店(瑞穂区、販売枚数2280)

 
名古屋市は17店を把握した中、店頭で販売した2店を公表したそうです。
 
この公表するしないのラインはどこに引かれているんでしょう?販売枚数や、販売方法などによるものでしょうか。この線引き方法についても一緒に発表してほしいですね。
 
不公平に感じる人もいると思いますし。
 

壱番館の管理体制などの報道は?

 
迅速な対応が評価されている壱番館。その点についての異論はありませんが、そもそもの部分をもっと知りたいですね。
 
定期的に行われる監査の結果や、ダイコーに依頼してきた過去の実績詳細。多くの委託取引では、年に1度とか定期的に自社や外部機関による監査を行います。ダイコーのような業者が今まで正規の設定基準をクリアしていたのかを疑う人もいるかもしれません。
 
そして、3年前から数万枚がダイコーに依頼し、その多くが同じように販売された可能性もあると言います。単純に怖すぎます。
 
今回はダイコーが廃棄証明を発行していなかったという声もありますし、僕を含めその辺りを詳しくわからない人への説明もしてほしいです。
 

今回のまとめ!

 

・仲介業者は本当にわからなかったのかなぁ
・食品流通の闇がそうとう深そう
・消費者目線での情報開示をもっとしてほしい

 
あまり考えたくないことですが、きっと氷山の一角なんでしょう。
 
廃棄物が食卓に並ぶことを、どうしたら防ぐことが出来るんでしょうか。
 

読んでいただきありがとうございました!