彩りサラダ

廃棄カツ・アブヤスと壱番屋の神対応!卸業者素材屋も被害者か

たびたび起こる食の安全に関する事件。
 
言語道断の身勝手な事件が愛知で発生しました。
 
加害者が罰を受け、業界を追われることは当然ですが、被害者である業者の迅速な対応、いわゆる神対応にも注目が集まっています。
 

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CoCo壱番屋の廃棄カツ転売事件

 

溶けたカツ、再び冷凍か=廃棄品転売の業者―壱番屋回収
カレー店「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄した冷凍ビーフカツが横流しされた事件で、スーパーなどで販売されたカツは、溶けた後に再冷凍された疑いが強いことが15日、壱番屋の調べで分かった。
 現時点で食べた人の健康被害は確認されていないが、愛知県などは購入した消費者に食べないよう呼び掛けるとともに、経緯の解明を急いでいる。
 壱番屋は問題発覚後、転売されたカツを販売していた名古屋市内などのスーパーで売れ残っていた約300枚を回収。調べたところ、常温で廃棄業者に渡したはずなのに冷凍されており、パン粉や霜の状態が悪化していたという。
 いったん溶けたカツが転売の過程で再冷凍された疑いが強く、同社担当者は「長時間常温のままだったとすれば、食べたお客が健康を害するかもしれない」と話している。
 壱番屋は昨年10月、合成樹脂が混入した恐れのある冷凍ビーフカツ約4万枚を産業廃棄物処理会社「ダイコー」(愛知県稲沢市)に引き渡し、処分を委託した。しかし、ダイコーは製麺業「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)に転売。愛知県のスーパーや精肉店などで売られているのが今月になって発覚し、冷凍チキンカツも流出したことが分かった。
 壱番屋は他にロースカツ、メンチカツ、ナポリタンソース、ラーメンスープの処分をダイコーに委託。これらも転売された可能性があるとみて、消費者に注意を呼び掛けている。
出展:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160115-00000126-jij-soci

 
完全に「ダイコー」が悪です。
 
関連記事 ダイコーの偽造 産業廃棄物管理票(マニフェスト)とは?処分や刑事罰も
関連記事 ダイコー(稲沢)の会社概要や取引業者・利益や大西一幸社長の営業手腕
 
一般的に廃棄業者の評判は良くないものですが、真っ当な商売をしている業者もたくさんあります。こういった事件によるイメージが、真面目な仕事をしている業者に悪影響や風評被害を及ぼさないことを願います。
 

壱番屋の異物混入の廃棄カツから発生して今回の事件。   予想通りというかなんというか。   産業廃棄物処理会社「ダイコー」と...
 
過去には飛騨牛の偽造事件もありましたし、岐阜県でも対策が必要かもしれません。
 
CoCo壱番屋の廃棄カツ事件。 捜査の進展によって、次々と新しい情報が報道されています。事件全容がわかることは望ましいことです...
 

アブヤスと壱番屋の神対応!

 
まず「CoCo壱番屋」の壱番屋のスーパー迅速対応が素晴らしすぎます。
 

 
こちらのツイートでもわかるとおり、1日半という超スピードで回収・発表までに至っています。被害を最小限に留めることに成功していることによって、逆に信頼感が増していますね。食品を扱う上で非常に大事なことです。
 
また、実際に販売していたAマートアブヤスでも回収・情報周知の努力が光ります。一部では「アブないからヤスい=アブヤス」などと、心ない声も聞こえますが本当にそんなお店ならこうはならないでしょう。
 
Aマートアブヤスさんのサイトトップページでもすでに注意喚起していますし、実際の店頭でも十分な対応がされていることと思われます。
 

お詫び

この度は、弊社の春田店及び神守店にて販売しました商品「ビーフカツ」に関して、お客様には多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

同商品を購入されたお客様にはお手元に商品が残っていても決して召し上がられずに弊社に御返品くださいますようお願い申し上げます。
同商品を購入されたお客様には商品代金はご返金致しますので、弊社春田店ないし神守店にご来店いただくか、弊社にご連絡いただきますようお願い申し上げます。

今回の経緯として、弊社は食品卸業者の「(株)素材屋」社から、同商品を仕入しました。

今後は、再発防止に向けて、一層厳格に仕入先を選定し、商品チェック業務の改善に努めてまいります。

今後も、よろしくお願い申し上げます。
出展:http://www.abuyasu.co.jp/

 
こういった対応の素早さで、企業の印象はまったく違うものになります。
 

廃棄すべき食品を転売して儲けるなど言語道断ですし、故意に流通させた業者は罰せられてしかるべきです。   でもちょっと見方を変える...
 

食品卸業者・素材屋も被害者なのか?

 
報道では、”ダイコーは製麺業「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)に転売。”としか発表されていませんでしたが、Aマートアブヤスさんのお詫び文の中に”弊社は食品卸業者の「(株)素材屋」社から、同商品を仕入しました。”とあります。
 
ダイコーが複数の卸業者に転売したことがわかりますが、この仲介した卸業者らは本当に知らなかったのか。その部分も見逃せないポイントです。
 
万が一にも、暗黙のルール的なものがあると大問題。何を信じて食材を買えばいいかわからなくなってしまいます。
 
みのりフーズや素材屋の名誉のためにも、はやく明らかにしてほしいと思います。
 
→愛知県大村知事は産廃業者54社の立入検査実施を発表しました
 

追記

 
追加報道された「みのりフーズ」の実質経営者、岡田正男氏(78)の取材に答える姿勢は、報道が真実ならずいぶんひどいものに感じます。
 
「ダイコーに言われていたから、壱番屋のロゴ入り段ボール箱から別のダンボールに移して納品していた」
「4年ほどの付き合いになり、ダイコーを信用していたので、なぜ安いかは考えもしなかった」
「意図的な偽装ではなかった」
「結果的に悪いことをしてしまったが、流れてしまった以上もう仕方がない」

 
冷凍庫には賞味期限切れの食品が大量に収納されていたそうですし、本当に”白”なのか、疑いが拭えませんね。
 
その中には、期限切れのコープ「びんちょうまぐろスライス」の保管も確認されています。
 

やはり氷山の一角だった。日本の食の安全は、幻だったのか。ただの神話だったのか。   もはや何を信じて、何を食べればよいのかわから...
 
寿司チェーン店で惣菜として販売されていたことも明らかになっています。
 
いま愛知や岐阜の食の安全が注目されている廃棄カツ事件。   また新たな販売店舗が発表されました。   お寿司屋さんが惣菜とし...
 

今回のまとめ!

 

・壱番屋が迅速過ぎる神対応
・アブヤスもお客様を想った素晴らしい対応
・卸業者は善意の第三者であってほしい

 
今回の事件は根が深いように思えますし、蔓延っていた悪習の可能性もあるかもしれません。また、全国の他の地域でも同様のことがあるなら、発覚のきっかけになってほしいと思います。
 
まずは、今件の全貌を明らかになることと、甚大な被害がでないことを願います。
 

読んでいただきありがとうございました!